2009年03月17日

フランスによるカルト認定の現状

嶋田氏の『民俗化する創価学会』に、カルトについて意外な文章があったので、要約しておく。

1995年7月、フランス国民議会(下院)の中に、議員30名による「セクト
調査委員会」が設置された。
95年は、日本でオウム真理教の地下鉄サリン事件が起こった年である。
委員会は、1996年1月、『フランスのセクト』と題された報告書を作成した。
報告では、セクトは次の10の特徴を示すと定義されている。

1.)精神を不安定にする
2.)法外な金銭的要求をする
3.)以前の生活環境との絆を絶つ
4.)身体の健康をそこなう
5.)子供を勧誘し教化する
6.)反社会的な教えを説く
7.)公共の秩序(治安)を乱す
8.)裁判を起すことを重視する
9.)目的を遂行するための財源確保を伝統的な経済活動から逸脱した
  方法で行う
10.)公権力への浸透を図る

委員会は、この定義に従って、172団体をセクトとして挙げている。
日本系の宗教団体では、幸福の科学、神慈秀明会、霊友会、崇教真光、イエス之御霊教会教団、生命教、そして、創価学会インタナショナル・
フランスが含まれていた。

フランスにおけるカルト対策は、ほかの国々に比べて、はるかに進んだもので、徹底したものではあったが、その分、様々な方面からの反発も大きかった。
プロテスタント同盟の議長は、宗教活動全般が反カルト法によって脅か
されていると批判し、当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ二世も、下院で最初に反カルト法が可決される直前に、法案の成立に危惧を表明している。

2002年11月、ラファラン内閣は、新たに「セクト的逸脱行為警戒対策本部(MIVILUDES)」を設置し、1996年の報告書は現状にそぐわないとして、それを事実上破棄した。
2004年1月に出されたセクト白書では、危険な組織として、ラエリアン・ムーブメント、サイエントロジー、エホバの証人、直感セラピー、普遍的人間的エネルギー、世界間光文明教団の6つがあげられた。
この通達によって、フランスで創価学会がカルト指定されているという事実は実質的に消滅したことになる。

(参考:『民俗化する創価学会』)


私の創価学会に関する情報は、ネットから得るものが大勢を占める。
しかし、ネットに溢れる情報は、たとえ大多数の意見であったとしても、
正しいとは限らない。

私は、創価学会の危険性を否定するつもりはない。
カルト認定の有無に関わらず、学会の問題は尚余りあると思っている。

しかし、何かを基準において物事を判断しようとする時、私たちは
(学会員、非学会員共に)自分の持っている情報の信憑性について、
慎重かつ厳しい目で判断する必要がある、と改めて思う。
posted by ミル1000 at 12:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
私は天理教の信者です。
創価学会の方と話したことはありませんが、正直なにを目指しているのか分かりません。それは私が創価学会のことを知らないからだと思います。また、創価学会の方は天理教に対して良いイメージは無いかも知れません。それは天理教を知らないからだと思います。また、自分が信仰しているものが一番すばらしいと思っているから、天理教にしろ創価学会にしろ話をしても交わることはないにかもしれません。出来たすばらしい!
私は宗教は大切な心の拠りどころだと思うので信仰することは良い事だと思います。そして、一番大切なのは、なにを目指すのか言いかえれば何をその信仰に求めるのかが大切だと思います。
因みに、簡単な説明で申し訳ありませんが、天理教は人々が互いたすけあって行く「陽気ぐらし」を目指しています。それは天理教の信者だけではなしに、創価学会やキリスト教など他宗教の方や無神論者関係なく、世界中の人々が陽気にくらせることを目指してます。また、そのためのお願いをしています。
Posted by TAKA at 2009年03月17日 16:38
TAKAさん、はじめまして。
コメントを頂いてから随分と日にちが経ってしまいました。
すみません。
宗教というものは、個々人でその意味や価値、人生における重みも
違うと思うので、善し悪しの判断は自身の中で完結すべきものだと、
私は思います。
宗教の目指すものは、表現やカタチの違いはあれど、それ自体に
大きな違いはないですよね。
TAKAさんのご説明にある天理教の求めるところは、創価学会のそれに類似しています。
そこに優劣をつけたがるのは人間の心理でしょうか。
その感情が、結局は、目指すべき「平和な世界」にたくさんの壁を
作っている様な気がします。
それでは本末転倒ですよね。
Posted by ミル at 2009年04月02日 10:40
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