2009年03月04日

おくりびと

彼と『おくりびと』を見に行った。

今年に入って毎月1日、映画を見に行っている。
1月1日は『私は貝になりたい』、2月1日は『マンマ・ミーア』、そして今月は『おくりびと』。いつも私が決めて、彼が着いて来るパターンだ。

彼の大好きな映画は『スターウォーズ』、TSUTAYAで選んだのは、『プライベートライアン』、『ゲーム』、『トップガン』だった。
アニメも比較的好きな様で、『あらしの夜に』やジブリ作品を一緒に見ている。
まぁ、彼の映画の趣味はどうでもいいのだが、『おくりびと』は然程、彼の興味を引かなかった様だ。
終演後、「ところどころ寝てしまった」と言っていた・・・

さて、本題に入るが、この映画でまず心に沁みるのは、納棺師の所作の美しさではないだろうか。

納棺師は、死者を敬い、その人にこの世の最後の美を施し、遺された人々に死者の安らかな旅立ちを伝える。
外国メディアにも「死者へのお悔やみと崇敬の気持ちを紡ぎ出す儀式」と報じられ、日本独特の葬送文化の美しさを紹介する機会となった様だ。

映画の後で調べてみたのだが、「所作」とは仏語で、
『身・口・意の三業が現れること』 を意味する。
「身業(しんごう)」とは、"身体で行うすべての行為"
「口業(くごう)」とは、"言語表現による行為"
「意業(いごう)」とは、"思考・判断・意志などの心の働き"

納棺師という、ともすれば敬遠されがちであろう人に、日本人のみならず、文化を超えて多くの人々が美しさや優しさ、温かさを感じるのは、正にこの三業、すなわち「美しい振舞い」「敬意ある言葉」「お悔やみの心」が合わさった所作を見たからなのではないだろうか。

本木雅弘さんのコメントに「死という個人的な、共感に届くテーマを、温かい光が見えるように描いたことが新鮮に映ったのだと思う」 という言葉があった。

なるほど、『おくりびと』の中で、死は必ずしも悲しい出来事として描かれていない。
そこには、安らぎがあり、穏やかさがあり、笑いがある。
それは、納棺師によって遺された人々に与えらた贈り物であるかの様だ。
本当に素晴らしい仕事なのだと、そしてまたひとつ日本文化の美しさを教えられた映画だった。

私は、創価学会の方々にも是非この映画を見て頂きたいと思う。
そして世界に通ずる日本文化の美しさ、三業の合わさった所作について考えてほしい。

学会が「精神後進国」と公言する日本の葬儀文化を、世界が賞賛した。

そして、学会で氾濫する言葉や振舞いを、私たち日本人も世界の多くの人々も決して美しいとは感じないのだ、という事に気付いてほしい。
  
posted by ミル1000 at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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